プログラムノート

シャイデマン(Heinrich Scheidemann c.1595−1663)

プレアンブルム

涙のパヴァーヌ

バレット
アムステルダムの鍵盤楽器音楽の巨匠、スウェリンクに学び、1629年までに父のあとを継いで、ハンブルクのカタリナ教会オルガニストとなる。1曲目は自由な作風、2・3曲目は変奏曲。特にJ.ダウランド原曲「涙のパヴァーヌ」は、大変流行した歌で、多くの作曲家が編曲している。

 

ヴェックマン(Matthias Weckmann 1619以前−1674)

トッカータ 第4番

ハンブルクにて、スウェリンクの流れをひくオルガニスト、ヤコプ・プレトリウスに師事。ドレスデンの宮廷に勤めた時に、イタリア音楽の様式や南ドイツの鍵盤音楽を学ぶ。1655年、師のあとを継いでハンブルクのヤコビ教会オルガニストとなる。この曲は、イタリア音楽の影響を受けた、技巧的・即興的な作品。

 

ブクステフーデ(Dietrich Buxtehude c.1637−1707)

プレリュード ト短調 BuxVW163

1668年から没するまで、リューベックの聖マリア教会オルガニスト。「夕べの音楽[教会演奏会]」を発展させ、それをバッハが聴きに訪れたことは有名。即興的な部分と3つのフーガが交互に現れる。

 

〜 〜 休憩 〜 〜

 

ベーム(Georg Boehm 1661-1733)

組曲 ハ短調

1698年から没するまで、リューネブルクの聖ヨハネ教会オルガニスト。リューネブルクは領主・ブラウンシュヴァイク=リューネブルク公の影響でフランス文化が香る町だった。バッハは1700-02年、リューネブルクの聖ミカエル教会学校の寄宿生として学び、その間ベームの演奏に触れたと思われる。楽章構成は、

T.アルマンド U.クラント V.サラバンド W. ジグ。

 

ベーム

カプリッチョ 二長調

3つのフーガで構成されており、それぞれのテーマには同じ音列が使われている。もともとカプリッチョとは、いろいろなテーマを持つ対位法の音楽が形式にとらわれずに組み合わさっている曲種をいう。

 

バッハ(Johann Sebastian Bach 1685−1750)

カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」

バッハが最初にオルガニストの地位を得た、アルンシュタット時代(1703−07)の作品。3才上の兄、ヨハン・ヤーコプがスウェーデンの軍楽隊に採用された時の情景を描写している。6楽章構成。1.旅を思いとどまらせようとする友人達の優しい言葉 2.異国で遭遇するであろう様々な出来事のいましめ 3.友人一同の嘆き 4.やむを得ないと悟った友人達が集い、別れを告げる 5.御者のアリア(旅立ちの馬車の到着) 6.駅馬車をまねたフーガ(兄を乗せていく馬車の描写)

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