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はチャイムがなり終えるとすぐに跡部のもとへやってきた
「景吾、今日は部活無いんでしょ?だから先に帰ってて」
そして、最初に言ったのが、これ。
「は?」
信じれないような顔をする跡部
まるで、顔をまた殴られたような驚きぶり
「だって今日は亮ちゃんと帰りたい。っと言うことで、先に帰っててね」
ただそう答えるだけで、はクラスを出て行った。
「・・・亮だと・・・」
亮ちゃんのこと、宍戸 亮。
このごろが仲良くし始めた男テニレギュラー
「宍戸と帰って、俺様を放っとくだと?」
「どうしたの、景ちゃん?眉間にシワよせて」
カバンを持って、帰る準備が整った慈郎が通りかかった
「・・・宍戸にあって、俺にないものはなんだ?」
「えぇ?!宍戸にあってって・・・景ちゃんにあって宍戸にないものなら思いつくけど・・・」
急に聞かれても・・・と悩む慈郎
「奴らを追うぞ」
と、立ち上がった跡部は慈郎のカバンをつかんだ
「あぁ!!俺も行くの?!」
しぶしぶついて行く破目に・・・
跡部が真剣に怒ってるとも知らず、は
「亮ちゃ〜〜ん?ねぇ、亮ちゃんまだいる?」
宍戸のクラスの男子を捕まえて、聞いていた
「え、あっ!!はい!!宍戸ならまだ、中に・・・ちなみに、俺、日本さんのファンです!!vvv」
「どうも。それより、亮ちゃん呼んで来て」
自分のファンじゃない男子を探すほうが難しいこの学校だから、も別に気にしてない。
軽く受け流す
「あ、あのう・・・もしよかったら、今からでも・・・その・・・一緒に・・・で、でー・・・」
もじもじしながらの気を引こうとしている
「亮ちゃん呼んで来てよ」
聞いてないし。
「日本さん!」「亮ちゃん!!」
同時に叫んだ二人。
おかげでは男子の声を聞いていない。
「亮ちゃん!!一緒に帰ろう!!」
ファンを押しのけて、クラスを出て行こうとしている宍戸に走りよる
「な、・・・!!なんでお前がこっち側に・・・」
クラスが違う校舎なので、滅多に合わない相手に驚いている宍戸
「今日は私に付き合ってくれるって約束したでしょう!!」
宍戸の腕にしがみ付く
「付き合うって・・・」
おどおどしている宍戸に、周りの男子の視線は冷たかった
何しろ、あの美しさと冷たさで有名な『氷の女王』と腕を組んでいるから
「今日は私の言うこと聞くって約束したでしょ?ホラ、景吾に負けたらって」
「・・・あんな無理な勝負・・・」
昨日無理やりやらされた跡部との1ゲームのことらしい。
跡部に買ったらなんでもが買ってあけると言う条件付で。
もちろん、負けたらの言う事聞くって条件も付いて
「だから、今からデート」
「で、デート?!」
宍戸には未知の世界
「ほら、行くわよ」
強引に引っ張り、歩き始めた。
「・・・で、デートって・・・」
「ご注文を繰り返します。ビッグマックをセットで2個とチキンタツタ単品を2個とミニパンケーキを2個と9ピースナゲットを2個、お飲み物はコーラですね?」
「はいv」
はうれしそうな顔で答えた
「○○○○円です」
「亮ちゃんの分も払うから、心配しなくていいよ」
と、一枚だけ入っていた万札を取り出し、レジにだした。
・・・金持ちはカードでお買い物をするため、現金はあまり持ち歩かない。
「・・・・・・一つ聞くが・・・これってただ・・・」
宍戸は胸に閉じ込められない疑問を打ち明けようとしている
「何?」
にっこりと微笑む。
まさに、モデル向きの笑顔
「・・・ただマックが食いたかっただけだろ」
「うん。そうだよ」
キッパリ答えてくれた
「・・・」
デートと聞いて、もうちょっと期待していた宍戸だが、所詮、人の彼女。何も起きない。
「だってね、景吾はこういうとこに来た事ないし、他の人も無いと思ったから。私が信頼している人の仲でここを知っているのって、亮ちゃんぐらいしか思いつかなかったv」
さりげなく入っている冷たい言葉
「お待たせしました」
「わぁいvv久しぶりのマックv」
「・・・なんだ、ここ?」
マックの前で立ち止まっていた跡部と慈郎
「マックだよ。知らない?」
さすがに慈郎は来た事あるらしい
「・・・なんだ?」
「レストランだよ。庶民的って言ったほうがいいかな?」
ククっと笑ってしまう
「・・・これがレストラン?!」
「たしかに景ちゃんの目線から行くと違いかも知れないけど・・・」
「こんなとこがレストランだ?!」
「・・・だ、だから・・・景ちゃん・・・声大きすぎ・・・」
「こんなとこには入ったのか?!」
「景ちゃん、そんな発言はやめようよ・・・」
周りの客が氷帝の二人を冷たい目で見つめる
『ヤダ、あれって氷帝よ。なんでマックなんかにいるの?』
『ヒドっ・・・こんなって言ってるなら入らないでよ・・・』
などなど、慈郎の耳に飛び込んでくる言葉は様々。
「とにかく入って探そう!!」
とにかくその場を逃げたい慈郎
「おいC〜vv」
慈郎の真似をして、気持ちを表現する
「・・・って跡部と変わらないぐらい裕福な家庭だろ?なんでマックとか知ってんだよ?」
「どこにでもあるじゃん」
「・・・まーな」
「それに、時には景吾がこられない場所とか持ってるといいんだよね」
「・・・」
跡部は確かに入ってこられなさそうな場所。
「亮ちゃん、ここ、ついてる」
フフって笑いながら宍戸の口元についてるマヨを指で取る
「・・・(赤)」
「なにテレてるの」
また笑う
自分だけに見せているこのやさしい笑顔。
そう考えると、がいつもより女らしく見えてくる
「・・・」
「ん?」
「ついてる」
「えぇ?!・・・人に言いながら・・・(笑)」
舌を出して、口元を舐める
学校で見る『女王』のとは正反対の彼女。
今しか会えない、普通の女の子。
彼氏の跡部にはけして見せないこの仕草。
これだけで宍戸はうれしかった
「まだついてる?」
「ついてる」
と、自分にしてくれたように、のマヨを取ろうとしたら・・・
「君たち氷帝の生徒でしょ?」
不吉な声。
不潔な感じ。
不良な人達。
初デートには欠かせない悪役(x2)。
「ねぇ、君って氷帝の女王様って呼ばれてる子?かわいいぃ」
高校生ぐらいの男はの肩に腕をまわす
「・・・」
きたないものに触られているような目ではヤツを睨んだ
「何?オレに惚れた?」
ニヤニヤしているヤツに、は冷静に言った
“Get your dirty hands off of me, bich” (キタナイ手を退け、雌犬)
「すっげー!!英語だぞ!!」
「マジマジ?」
意味わかってない二人・・・
「亮ちゃん、場所変えよう」
二人を無視して、はトレイを持った
「そうだな」
ガタンと言わせ、椅子から立ち上がった宍戸
「ちょっと待てよ。英会話しようよ、女王様」
の腕をつかんだら・・・
バシャ
冷たいコーラがの隣に座っているヤツの顔にかかった
「だから触んなっつってんだろ!!」
今まで宍戸、いや、氷帝の誰もが聞いた事のないの低い、キレた声
「ってめー・・・女王様ぶってんじゃねーよ!!」
を殴ろうとした、
その時
ドゴッ!!
殴ろうとした男が後ろに倒れた
「亮ちゃんも結構やるね」
笑いながらはテーブルを乗り越えて、宍戸の方に行く
「、お前は逃げてろ」
男らしく、女の子を守ろうとしている宍戸に、彼女は・・・
「ヤだ。こいつら私に触れたのよ。死を意味する行動よ」
バキバキっと拳を鳴らしながら、はもう一人の男を睨む
「ガキが!!」
ズッコォォン!!
「「!!」」
と宍戸の後ろからテニスボールが飛んできて、男に顔面直撃した
「人の女に手を出すな」
「景吾」「跡部」
二人で同時に呼んだ、人物の名
「大丈夫?」
ひょこっと跡部の後ろから出てきた慈郎
二人を見て、うれしそうに近寄る
ガタン!!
「キャッ!!」
突然、がみんなの視線から消えた
「「「?!」」」
「・・・ガキだと思ってりゃー・・・」
宍戸に殴られた男がを床に叩き付けた
「「!!」」
慈郎と宍戸が助けようとしたが
ガタガタン!!
「いい気になってんじゃねーよ!!」
テーブルを蹴って、自分と宍戸たちの間を広めた
宍戸たちの後ろで一人余裕な顔で立っていた跡部は腕を組んで言う、
「・・・そっちこそ、いい気になってんじゃねーよ。なー、?」
「私は樺地じゃ・・・ない!!」
長い足を高く上げ、回し蹴りを男の脇腹の急所に入れた
ガタンガタン・・・ガッシャン!
容赦なく男は店内を吹っ飛んで行った
「「・・・」」
「もう。私に床を触らせるなんて・・・本気で蹴るわよ」
パンパンとスカートを調えた
「・・・・・・今のは・・・??」
本気じゃないの?と聞きたい慈郎
「今のって、普通の回し蹴りだよ」
へ?とした顔で答える
「こんなとこに来るから、こんなめに会うんだ」
呆れた声で説教し始める跡部
「説教は聴きたくないから亮ちゃんと来たのに・・・」
ブスぅとして、宍戸に元へ行く
「ごめんね、亮ちゃん。手、見せて」
はさっき男を殴った手をやさしく持って見る
「あ。痣になるよ、これ」
申し訳なさそうに、悲しい瞳で宍戸を見上げる
「・・・痛くねーよ」
「よかったぁ」
「オイ、亮。無茶して手ぇぶっ壊したら今度こそレギュラー落ちになるぞ」
部長としての言葉をかけた
「あぁ」
「それより・・・弁償代いくらだろう?」
「「「・・・」」」
3人とも、初めて店内を見回した
割れているガラス、壊れたテーブルに椅子、硬直している客に店長・・・
「私が払うわ。・・・2か月分のお小遣いが飛ぶだけよ」
財布を取り出して、小切手を書いた。
「すみませんでした。これを銀行にもって行けばお金が出ます。本当に申し訳ありません」
ペコとお辞儀を軽くしただけの
「さて、かえろっか」
何事もなかったように、はカバンを取って、正面玄関から出て行った
「、すごE〜」
そのあとを慈郎が行く
「ほら、行くぞ」
跡部も出た
「・・・」
宍戸は一人、考え事をしていた
金持ちの行動に・・・
それと、
のかっこよさに・・・
・・・ちょっと惚れたかな?
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