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小人と羊飼いの娘 |
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ニーダーザクセン州には、小人のお話がたくさんあります。もちろん、ここ、シュヴッケンホイザーの山にも小人の伝説があります。昔、穴の中には小さな人々が住んでいました。いや、今も小人はいるかもしてません。小人は宝物をたくさんもっていて、穴の中に隠しています。穴をでるときに、小人は入り口をふさいでしまうので、誰も小人の穴を見つけることはできませんでしたし、宝物も手に入れることはできませんでした。 もう、昔の話ですが、シュヴェッケンホイザーに住んでいるあるご主人のところには、牛飼いと羊飼いの2人の家畜番が働いていました。牛飼いには、とてもかわいらしい娘がおり、羊飼いには息子がひとりいました。お互いの娘と息子は、共に愛し合っており、夫婦になることを約束していました。ところが、美しい牛飼いの娘のところには、ある小人がしつこく訪れては、自分の妻になってくれと頼んでいました。小人は自分のそんな願いをかなえるため、牛飼いの娘とおかみさんに高価なお土産をもって、やってくるのでした。 もちろん、いくらいいお土産をもってこようと、娘は醜い小人などとは結婚したくはありませんでした。おかみさんも小人の義理の母親になるなどまっぴらごめんでした。ある日、小人が再び、この母娘のところに、今度は前のものより、もっと素敵なお土産をもって来ました。母親はうんざりして、言いました。
牛飼いのおかみさんは、その小人の言葉をそれは心配しました。娘と恋人同士の羊飼いの息子にそのことを話し、あのにくらしい小人が一体どこから来て、どこへ行くのか調べてほしいとたのみました。息子はすぐに小人のことを調べはじめました。何回か小人の後をつけてみたのですが、いつも突然、小人はいなくなってしまい、見失ってしまうのでした。ところが、ある時、息子は父親を手伝って、羊の番をしていました。そこに小人が現れたのです。息子は今度はしくじらないように、慎重にそっと小人の後をつけてみると、岩の下に小人は消えてしまいました。岩に近づいて、入り口を探してみましたが、穴などどこにもありませんでした。しかし、そこには誰も見たことのないような一輪のよい香りのするきれいな赤い花が咲いていました。息子はそこに立ち尽くし、花のあまりの美しさに見とれていました。すると、小人がこんな風に歌っている声が聞こえてきました。 おいらはここ、金を鍛えているところ
羊飼いの息子は、難しい名前でしたが、正確に覚え、牛飼いのおかみさんと娘に 自分が見たことを話しました。 何日かたち、小人はまた羊飼いのおかみさんのところへ来て、自分の名前がわかったかどうか聞きました。自分の名前をおかみさんにあてられるわけがないと、小人は思っていました。おかみさんにはそんな自信たっぷりの小人の様子がわかっていたので、そんなこと知っていて当たり前、という風に答えてやりました。
名前をあてられてしまった小人は、のろいの言葉をさけび、それからというもの永久にこの母娘の前に姿を現すことはありませんでした。翌日、羊飼いの息子はもう一度、小人の歌を聞いた岩のところへ出かけました。美しい赤い花を娘のために摘もうとしたのです。ところが、そこにはもう花はありませんでした。間もなく、牛飼いの娘と羊飼いの息子は結婚式をあげ、末永く幸せに暮らしたそうです。
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