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兵士と猫 |
| もうずっと昔のこと。ゲッティンゲンの町の入り口に夜番をする兵士がいました。夜になり、兵士が外に立っていると、どこからともなく、猫の群れがやってきて、兵士に噛みついたり、引掻いたりするのです。兵士は不安になり、いやな予感を感じました。とうとう、兵士は、上官に不思議な猫の話をしてみることにしました。上官は、奇妙な話だと思い、自分のおじいさんに聞いてみました。おじいさんは不思議な話をたくさん知っていましたから。
上官は、兵士に言いました。
さて、その晩も猫たちはやって来ました。そして、いつものように騒いで、兵士を困らせ始めました。兵士は、猫の群れの中でも一番大きく、しつこいやつの右前足をサーベルで叩き落としました。すると、その前足を返して欲しいと言わんばかりに、猫たちが兵士の周りを取り囲みました。切りとったものは、朝になって確かめるように上官に言われていたので、兵士は前足をわたそうとはしませんでした。しつこい猫の群れと戦いながら、朝になるのをひたすら待ちました。そして、日が昇ると、猫たちは去って行きました。 朝が来て、兵士が昨晩、切り落とした猫の前足を上官に見せました。すると、上官はとてもおどろいたのです。切り取ったものは、猫の前足ではなく、何と人間の手だったのです。それで、これは魔女の仕業だったということがはっきりしたのでした。 こうして、近隣の村々で、悪い魔女を探すことになりました。魔女を探すのに時間がかかりましたが、とうとう右手に血のついた包帯を巻いた老女が見つかりました。老女の包帯をとってみると、何と、右手が切り落とされていたのです。こうして悪い魔女は捕まり、夜警の兵士は、二度と猫の群れに悩まされることはなくなったそうです。
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